【映画】世界にひとつのプレイブック
評価…★★★★★
シンプルだけれど、素晴らしい映画
とても良い映画でした。やはり人によって好みは当然違うので、同じ映画を見ても様々な意見が出てくるものです。ただ、この映画は、きっとほとんどの人が見終わった後に「いい映画だった」と思えるような作品だと思います。思ったよりもそういう映画ってあまりないですよね。
ものすごくざっくり言うと、妻の浮気が原因で精神のバランスを崩してしまった男と、事故で夫を亡くし心に傷を負った女が、ひょんなことからダンスの大会に出ることになる…というようなあらすじです。
序盤から、妻との関係は自分を高めることでやり直すことができると考えている主人公の行動や、かなりクレイジーなヒロインの行動、様々な脇役のあれこれに笑わせられました。しかし、主人公の行動から生まれる笑いなどは、精神的なトラウマから現実を見つめることができていないところからきており、実はかなり切なくもあります。
しかし、2人が二人三脚で前を向いていこうとする様子が心地よいペースで展開していき、ラストもすっきり、温かい気持ちになれるものです(終盤の盛り上げ方、締め方がとても好きです)。
役者ってすごい!
そうした一見シンプルだけどいい映画では、役者が作品の成否を決めるといってもいいのではないでしょうか。
この作品は、脇役も含めてキャストがぴったりはまっているように感じました。
特に、ヒロインを演じたジェニファー・ローレンスが素晴らしいです。
すごく変わっているのに、とてもキュートなヒロインがドはまりで、彼女の虜になってしまいました笑
映画だからこその魅力
この映画には原作があるそうです。最近は小説の実写化もたくさんありますが、個人的には映画でなくてもいいかな、と観終わった後に感じるものが多いです。
しかし、この作品には映画でなくてはならない理由、魅力が間違いなくあると思います。
そして、それは文章にはできてない類のものだと思うので、ぜひだまされたと思ってみてほしい、そんな作品です。